ある日突然つきっぱなしの「P」マーク
先日、平成6年式の三菱キャンターにお乗りのお客様から「サイドブレーキのマークが走っていても消えない」とご相談をいただきました。
通常ならサイドブレーキをしっかり戻せば消えるランプですが、今回は解除してもずっと点灯したままの状態でした。
点検開始:まずは基本チェックから
サイドブレーキ警告灯が消えない時に疑うポイントは、おおまかに次の3つです。
-
サイドブレーキレバー(ワイヤー)の戻り不良やスイッチ不良。
-
ブレーキフルード(ブレーキオイル)量の低下。
-
ブレーキ系統のどこかからのフルード漏れ。
まずサイドブレーキの引きしろ・戻り状態とスイッチの動きを点検しましたが、動作自体は問題なし。
次にブレーキフルードのリザーブタンクを見ると、量がやや少なめで、下回りをのぞくと配管まわりにオイルのにじみが見られました。

犯人発見:Pバルブ(プロポーショニングバルブ)からの漏れ
リフトアップしてブレーキラインを順番に追っていくと、Pバルブ(プロポーショニングバルブ)本体からブレーキオイルがにじみ、周辺が濡れているのを確認しました。
Pバルブは前後の制動力バランスを調整している重要部品で、ここからフルードが漏れるとフルード量低下→警告灯点灯という流れになります。goo-net+1
今回はこのPバルブが完全に寿命と判断し、新品部品への交換をご提案しました。
ブレーキ系統のトラブルは制動力低下や最悪効かなくなる危険があるため、そのまま乗り続けることはおすすめできません。


作業内容と費用の目安
今回のキャンターでは、以下の内容で作業を行いました。
-
Pバルブ(プロポーショニングバルブ)新品交換
-
ブレーキラインのエア抜き(フルード充填・調整)
-
全体の漏れチェックと試運転
費用の目安は以下のとおりです(参考価格)。
※年式・仕様・地域や工場によって金額は変動します。
交換後はブレーキフルード量も規定値に調整し、サイドブレーキ警告灯も正常に消灯することを確認しました。
同じ症状が出たら早めの点検を
サイドブレーキをしっかり戻しているのに「P」やブレーキの警告灯が消えない場合、単なるセンサー不良だけでなくブレーキフルード不足や漏れが隠れているケースも少なくありません。
特にトラックは仕事で毎日使うことが多いので、「点灯したままだけど走れるからいいか」と放置すると、大きなトラブルにつながる可能性があります。
今回のキャンターのように、Pバルブからのオイル漏れが原因になっていることもありますので、同じような症状が出た場合は、早めに信頼できる工場で点検を受けてください。